パチンコと言えば名古屋が発祥の地、ひと昔前は景品のみの交換であって、現金との交換は一切禁止されていた。
チョコレートや缶詰、タバコなどのちょっとした食糧や嗜好品の調達に便利であった。しかもストレス解消にもなるなど娯楽の一環としての存在だった。
ところが、今では一日に散財する金額が4万5万円は当たり前、ひどい時には10万円以上の博打場(ギャンブル)と化している。
今問題になっているのが、そのギャンブルの醍醐味に魅せられ、どっぷりと嵌り、そのどん底からなかなか抜け出せないでいる依存症が社会問題として注目を集めているのだ。
勤労意欲の低下、財産を使い果たしカードローンに手を出し多重債務者となって借金地獄に陥る。
挙句の果てに自己破産者となり、或いは自らの手で尊い命を絶つ人さえいる。
それも他人に迷惑をかけないうちは未だしも、幼い我が子を車中に置き去り、脱水症状になるまで放置させ死に追いやる無責任な親や、挙句の果てには、強盗や窃盗などの犯罪に手を染めるケースすらある。
依存症になり易い人の要件の一つに、真面目で、しかも賭け事に対して免疫がない事が挙げられる。
特に女性が嵌り易く依存症になり易いと言われている。アルコール依存症も女性がなるとなかなか治り難いそうだ。
また、パチンコに嵌る要素として言われているのが、大当たりしそうでなかなか当たらないリーチアクションのゲーム性にあると指摘されている。
そのスリルと醍醐味を味わうと、脳が興奮状態に陥り、脳内麻薬であるドーパミンが分泌される。これが依存症に陥る最大の要因だと言われている。
しかし、何といっても金銭に対する欲望や執着が大きいのではないだろうか。
負ければ負けたで取り戻そうと再びパチンコ店に足を向け、勝てば勝ったで柳の下の泥鰌を追いかけ、とどのつまりは一旦嵌ればなかなか抜け出せないのである。「柳の下の泥鰌」と述べたが、しかしこの格言は八百長なしの純粋な賭けごとの場合に当てはまる。
しかしながら、今のパチンコはそうではないらしい。
仕組まれているというのである。遠隔操作なる手法によって、一台ごとに出玉の調整が自由自在に出来るそうだ。
中には、顔面認証システムなるハイテク装置が、一台ごとのパチンコ台に搭載されていて、パチンコを打ちに来た顧客の情報を瞬時に判断し、過去の戦歴を弾き出して出玉を調整するとの事だ。
一時期流行った攻略法や、運不運といったツキの勝負はもうどこにもないという事だ。各台ごとに備え付けられている隠しカメラなどを通し、管理、或いは操作されているというのが実態のようだ。
今では22兆円、日本の税収の約20%を占める巨大市場、ビックマーケットだが、脱税行為など、企業の倫理感の側面も問われている。 また、売上の一部や脱税などにより日本人から吸い上げた、というより騙し取った貴重なお金を、何の罪もない北朝鮮国民の餓えを凌ぐ為の食糧供給に使われるのなら未だしも、ノドンやテポドン、挙句の果てには、日本にとって最大の脅威ともなる「核」の資金に流れているという報告もされている。 |
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