世に問う!言わずにはいられない
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142.どうなる少年らの夢は! 2012年10月29日
日本野球機構(NPB)のドラフトに関する規約の中に、通称「田澤ルール」なるものが存在していた事を、恥ずかしながら昨日私は初めて知った。
そのルールとは、日本のドラフトを拒否して直接海外挑戦する者は、日本に戻った折り、日本球界でのプレーを望んだとしても高校出身者は3年間、大学・社会人出身者では2年間ドラフトの指名が許されないという内容のものだ。
日本球界の衰退を危惧してのルール設立のようだが、その背景には大リーグ側のスカウトに対する実質的規制がないことが問題視されているようだ。

今般、野球ファンを一喜一憂させる話題でもちきりの岩手・花巻東高3年の大谷翔平選手だが、本人の希望とするアメリカ球界入り宣言があったにも係わらず、先日のドラフト会議に於いて日本ハムが1位指名したことから、前述の田澤ルールが適用になるとのことだ。

日本球界をたてるか大谷選手の意向を尊重すべきか、片方立てれば片方立たずの二律背反状態で賛否両論揉めているようだ。
プロとアマの大きな違いは何と言っても金銭が絡むことである。
プロの試合ともなれば先ず優先されるのが「興行」としての実業的感覚を含む利益の追求だろう。

企業経営と同様であり、観客動員やオリジナルグッズなどの販売によってもたらされる収益の差異により、実力や実績に伴う選手らへの報酬額が異なってくる。
一方アマチアの場合はというと、寄付金や補助金などの他力本願による資金調達により、興行としての実業的感覚はあまり尊重されず、どちらかと云えば選手個人の尊厳を優先的に考慮する。

つまり今回のように、「大谷選手が海外でプレーしたい」との希望を出せば、優良選手放出といった観点から手放しで喜べないにしても、「よし、頑張って大願成就てこい」と逆に後押しされる筈である。
私はアマチアの感覚しか持ちあわせていないので、昨日朝のテレビ番組「サンデーモーニングの御意見番スポーツ」を見ていた折り、球界のご意見番こと張本勲氏が舌鋒鋭く、大谷選手をドラフト指名した日本ハムに対し「あっぱれ」と評していたことに、一瞬激怒してしまった。

確かに、日本のプロ球界を思い、プロの世界はそんなに甘いものではない。との思いで「あっぱれ」と評したのだろう。
プロの世界では、個人の意見や希望がそうすんなりと通る筈がない事は十分理解できるにしても、今回のケースは、大人たちが寄ってたかって子供を虐めているように映って仕方がない。少年の夢を真っ向から潰し、頭ごなしに否定してようにしか観えてこないのである。

こんな事では、子供らに夢を与える筈の日本球界に対する失望を生み、ころころ変わる総理や閣僚、国民の生活よりも政局ばかりにとらわれ、朝令暮改で先が観えず、方向性の定まらない政治に対する形骸化と同じように、益々日本プロ野球離れが進むのではないかと危惧するばかりだ。




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