世に問う!言わずにはいられない
何かと住み難い、住み辛い世の中になってきているように思える昨今、右にも左にも決して属することなく、中立・中道をよしとして、敢えていうならば弱者の味方に立って私なりの提言や言いたい事を投稿するサイトです。
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151.児童奴隷の実態 2013年4月4日
母の教え子で、妹の高校時代の同級生の一人に、アフリカのケニア・ナイロビを拠点に四半世紀以上も滞在し、アフリカの深部を探
り、明と暗の真実を取材し、写真に収めるフォトジャーナリスト中野智明氏がいる。
その中野氏から贈られてきたというアフリカ四半世紀の物語を撮ると題した、写真76点を含む実録書を手にとってみた。

記憶に新しい、日本人10人を含む39人の尊い命が奪われたアルジェリアの人質事件、ルワンダ大虐殺やソマリアの内戦、南アのアパルトヘイトなど、アフリカのイメージは、暴動や内乱、虐殺といった悲劇的事実から、混迷や混沌を想起させられる。

それらの悲劇の背景には、貧困がもたらす厳しい生活環境の問題を抜きには考えられないが、その本のなかでも、ナイジェリアの児童奴隷の記事には、特に言いようのない虚脱感や喪失感、悲哀感などを感ぜずにはいられなかった。

2歳や3歳の子供が、児童奴隷として自分の背丈以上もあるスコップで砂を掘り、ふるいにかけ、土木工事用の砂と花崗岩を仕分ける作業をやらされているのだと云う。
子供たちの食事は1日1食、サツマイモに似たキャサバの粉を水に溶かしたものと、トウガラシを塩にまぶしただけの簡素な食事。


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NGOは、この実態を「現代の奴隷制度」と呼んでいる。
国連児童基金(ユニセフ)によると、世界で推定2億1500万人にも及ぶ児童らが、このような採掘場などの危険で過酷な条件下で働いているとのことだ。そのうち6人に1人が14歳以下だそうだ。

その過酷で厳しい仕事で得た少しばかりの報酬を、貧困で苦しむ家族に仕送りしているとのことだが、労働で得た対価の殆どを、斡旋した業者に吸い取られているのが実態だと云う。その児童らもやがて大人になり、同じような斡旋業者になっては同じように搾取する立場になる。
不が負を生むといったマイナスの連鎖が続いているとのことだ。

G8参加国などの先進国があれば、それ以外の発展途上国もある。
その先進国の発展の陰には、発展途上国の低賃金による労働力などの恩恵を受けているが、その内実には、間接的かもしれないがこのような子供らの犠牲があるということを、決して忘れてはなるまい。


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