世に問う!言わずにはいられない
何かと住み難い、住み辛い世の中になってきているように思える昨今、右にも左にも決して属することなく、中立・中道をよしとして、敢えていうならば弱者の味方に立って私なりの提言や言いたい事を投稿するサイトです。
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166.偽装・不正事件ばかり 2013年11月9日
最近毎日のように偽装事件や不正事件ばかりがマスコミを賑わせている。
有名ホテルや高級レストラン、老舗料理店などが毛糸が解けるように次から次と、続々と綻びが表沙汰になってきている。
また伝統ある公募美術展でも、一部の野心家によって不公平な不正審査が行われ、排他的不健全性が浮き彫りになった。
また大手宅配業者では杜撰な温度管理が発覚するなど、企業倫理の欠如にともない、欠落したモラルハザードが連日のようにニュースに取り上げられている。これらは明らかに人を欺罔した詐欺行為に他ならない。
不作為の誤表示ならまだしも、意図的に行われたであろうこれらは紛れも無く刑法上の詐欺罪(刑法246条)にあたり、10年以下の懲役に処される犯罪行為だ。

利益を上げること、儲けることは決して悪いことではないが、問題はその手段だ。
「目的達成のためには手段を選ばず」「不法行為もなんのその」「わからなければ何やってもいいんだ」なんてのはあまりにも無節操であり、不道徳すぎると言わざるを得ない。

懐具合が如何に厳しかろうと苦しかろうと、不法行為や不正に手を染めることなく、まっとうに一生懸命に頑張っている会社や人達が大勢いるというのに・・・。
連日この類のニュースばかりが流れているが、本当に情けない。
 

つい最近80才でこの世を去ったコラムニストの天野祐吉さんが、生前「世の中は金、金、金と金のことばかりを気にし過ぎるが、日本人はもっと文化を高めることに傾注すべきだ」と唱えていた。
人間の幸福感というものを改めて考えてみると、「決してお金ではない」ということだけは自信を持って言えそうだ。

「お前の夢は金でかえるのか?」と車中、妻夫木聡君に答えたギバちゃんのひと言が、
実に印象深かったとあるCMでの1シーンを思い出すが、結末はさておき、お金で買える夢など、
「たいした夢じゃない」と言えるのではないだろうか。
 
 
余談だが、先日ある集まりがあり、仕事で福島に出張中の人物もその集まりに出席していた。
その彼の隣に座った初老の男性が、初対面にも係わらず「放射能は付いてないよな〜」と笑いながら肩を叩いたのだそうだ。
なんとも情けない人間がいたものだ。言語道断である。例え冗談であったとしても、言って良い事と悪い事がある。
そんな常識的な区別のつかない馬鹿たれがいるというのが現実だが、前出の奸物らと似たり寄ったりである。



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