世に問う!言わずにはいられない
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180.4本目の矢? 2014年9月4日
安倍内閣は昨日、第2次安倍改造内閣の閣僚名簿を発表した。
過去最多と並ぶ5名の女性閣僚の起用により、女性の人材活用云々を公言する姿勢を示した格好となった。
今回の改造内閣は、3本の矢として注目を集めたアベノミクス促進の為の閣僚人事だと目されている。
3本の矢とは、1本の矢は直ぐに折れるが、3本束になることによって強さはその数倍以上となり、折れに難くなるのだとの教えであり、毛利元就の三子教訓状が基になっているとされる。
イソップ物語りでも「3本の棒」といった類似の、寓意のある昔話がある。それらをもじって、安倍政権は日本経済の再生に向けて「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」という3つの政策を同時展開するとしていた。

当初は、長引くデフレ経済からの脱却により、景気回復による明るい社会の到来をイメージしていた。
「これからこれから」と言われれば、そうかもしれないが、1本目の矢が放たれた政策展開から間もなく2年が経とうとする今、我々地方に生活の基盤がある者としては全くと言っていいほど、実感が湧いてこない。それどころか消費税引き上げやガソリン代の高騰、税率UPに便乗した形での物価上昇など、益々生活に重苦しさを感じている。

8月28日の英国フィナンシャルタイムズ紙(日経新聞翻訳)によると、アベノミクスの3本の矢はいまだ的中せず。
4月〜6月期の国内総生産(GDP)は6.8%のマイナスとなり、市場予想を大幅に下回った。「三本の矢」は明らかに的を外している。
当たったのは「通貨の下落」の1本のみだと酷評している。

ただ一方で、「今の政策で確かに利益を得ている者もいる。
欧米の金融政策と同様、実体経済が殆ど成長しなくとも、金融緩和によって金融資産の価格が上昇し、日本の資産保有者や、借入金を活用する積極的な投資家などの一部の層のみが、その恩恵を得ている」と言っている。
更には、4本目の矢として、軍国主義が復活するのではないかとの懸念で締めくくっている。

確かに、今回の改造内閣では、安全保障法制担当大臣(安保法制相)の新設により、集団的自衛権に関する法整備をしっかりと進めていく意向のようだ。
はてさて、3本束になって強い日本経済の復活に向けたアベノミクスの今後の同行に期待し、尚且つ注視しながら「様子観」ということ以外に方法はないが、4本目の矢ばかりが強くなるなんてことだけは絶対に避けてもらいたいものだ。



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