世に問う!言わずにはいられない |
|
|
|
何かと住み難い、住み辛い世の中になってきているように思える昨今、右にも左にも決して属することなく、中立・中道をよしとして、敢えていうならば弱者の味方に立って私なりの提言や言いたい事を投稿するサイトです。
人それぞれ意見や考え方も違いますが、「こんな考え方もあるんだな〜」と、ご理解頂ければ幸いです。 |
|
|
|
|
|
|
184.猿よりも思慮が足りない 2014年10月6日 |
御嶽山の突然の噴火によって多くの死傷者を出したが、まずもってお亡くなりになられた犠牲者の方々に心よりお悔やみを申し上げますと共に、未だ消息が掴めない行方不明者が一刻も早く確認がとれるよう、ただただ祈るばかりです。
御嶽山噴火による犠牲者の救助や捜索にあたる自衛隊やレスキュー、警察の方々には本当に頭がさがる。
いつ何時再噴火するかも分からない恐怖のなかで、20kg以上もある重い装備を背負いながら山頂を目指す姿に、本当に頭がさがるばかりだ。
自然の恐ろしさ、底知れないパワー、脅威はとても計り知れない人智を超えたところにある。
今回の大自然の猛威によって、自然災害を真正面から立ち向かうのではなく、どう付き合っていくかを、東日本大震災同様改めて考えさせられた訳だが、先日のハフポストに、九州電力川内原発と桜島噴火についての問題を提起する記事が目に留まった。
川内原発と桜島は直線距離にして約50km、もし、水蒸気爆発の噴火ではなく、火砕流の到達距離が100kmにも及ぶとされる巨大なカルデラ噴火がもし桜島で発生したならば、50kmはその中間地点である。
巨大なカルデラ噴火の発生を、日本では1万年に1度発生していると火山学者が発表している。
過去に発生した巨大カルデラ噴火の一つに、約7000年前には鹿児島沖で発生していたとのことだ。 |
|
南九州一帯に及ぶような、破局的な被害がもたらされるのではないかと懸念されている。
更には目に見えない恐怖の放射能が加われば、自ずとその恐ろしさは判断がつくというもの。
何れにしても、「事が起きてからでは手遅れだ」ということを肝に銘ずべきだ。
政府はコリもなく再稼働を進めようとしている。核のゴミ、最終処分の目処が立っていないのにも係わらずだ。
あるYOUTUBE動画で、元農水大臣山田正彦氏が有権者の前で苦言を呈していたが、それによると、安倍総理が原発を外国にトップセールスする際、「海外で出された核のゴミを日本で処理する」とセールストークしているというのだ。
もし本当だとしたらこれは大問題である。
あのオンカロでさえ、フィンランドにある原発4基分のみのゴミでさえ、20数年分にしかならないといわれているのに、一体全体この地震の巣窟である日本列島のどこで、処理し、保管などできるのか。
おそらくプルサーマルでの再利用の実現を睨んでのことだろうと思うが、肝心のプルサーマル計画も一向に先が見えてこない状況だ。
まったく困ったものである。
黒沢監督の映画に「赤富士」というのがある。原発を題材にした映画だが、今改めて鑑賞すべき映画だと私は思う。 |
|
また監督の手記の一つに、
「猿は火を使わない。手に負えないことを知っているからだ。ところが人間は核を使いだした。それが自分達の手に負えないとは考えないらしい。火山の爆発が手に負えないのはわかっているのに、原子力発電所の爆発ならなんとかなると思っているのはどうかと思うね。人間は猿より利巧かも知れないが、猿より思慮が足りないのもたしかだ」
との文言が監督直筆のノートにあったそうだが、正しく、我々人間は、猿よりも思慮が足りないのかもしれない。
|
|
|
|