世に問う!言わずにはいられない
何かと住み難い、住み辛い世の中になってきているように思える昨今、右にも左にも決して属することなく、中立・中道をよしとして、敢えていうならば弱者の味方に立って私なりの提言や言いたい事を投稿するサイトです。
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187.紳士的互恵関係 2014年11月11日
昨日、戦略的互恵関係を名分とする安倍首相と、習近平国家主席(中国)が初の首脳会談を開いた。
映像の様子では、来客を招き入れるホストとしての常識的礼節を、とてもわきまえているとは思えない態度に、大国の雄としての資質を懐疑するとともに、人物としての狭量さがその表情に垣間見えた思いがする。
嘗て小泉元総理が、北朝鮮を訪問した際、故・金正日元最高指導者ですら笑みを浮かべているように見えた。小泉元総理が岩をもぶち抜く眼光で睨みつけているにも係わらずだ。遥かに故人の方が器が大きい、と思いたくなるシーンだった。
日中の首脳対話実現に向けて、裏の交渉では多少の妥協はあったと聞くが、何れにしても日中関係の改善に向けて、多少なりとも前進したように思える。

ただ、戦略的互恵関係という言葉の響きや意味合いに、私はどうしても違和感を感じてならない。
互恵関係とは、お互い相手に対して利益や恩恵、特別な便宜を与え合う関係のことをいうが、まず語頭にくる「戦略的」という語が問題だ。

戦略的とは、 戦争に勝つための総合的或いは長期的な計略という意味だが、これでは紳士的な対話など、到底望める筈がない。
最初っから平和的関係などは望んでいないと受け取られても仕方がないのではないだろうか。
 

尖閣の問題やら、今問題になっている赤珊瑚密猟乱獲事件も含めて、領土問題などで対立する日中関係の現状から、対立の概念を内包する言葉を用いて、「仲良く世界に貢献しようよ」などと言ったところで、ただ誤解を招くだけだ。左手にナイフを持って「仲良くしようよ」と右手で握手を求めているようなものだ。
到底説得力などあろう筈がないのではないか。

戦略的互恵関係と最初に唱えたのは外務省のようだが、如何にも外交の下手さを世界に露呈しているようなものだ。
平和的互恵関係、或いは紳士的互恵関係とでも言い換えた方が良いのではないだろうか。

折しも、上海で行われたフィギュアスケートの練習途中、羽生結弦選手と中国選手が激しくぶつかった。羽生選手はかなりの重症(あごを7針、頭を3針縫う)を負い、とても演技どころではない状態にも係わらず、満身創痍、渾身の演技をみせた。
心中を察するに、仙台市泉区出身の彼は東日本大震災の惨劇を生で知っている。先ず初めに、被災者の事が脳裏に浮かんだのではないだろうか。それによって演技の強行へと進めたのではないだろうか。
演技を終えた羽生選手の元に、衝突した中国選手が駆け寄り、握手を求めた。それに対して羽生選手は笑みを浮かべて優しく応じた。スポーツマンシップに則り、逆境に打ち勝つ芯の強さと、人を思いやる度量の広さを、19歳の少年が世に教えてくれたのである。
国を代表する大人(たいじん)のお方も、「かくあってほしい」と切に願うばかりである……。



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