世に問う!言わずにはいられない
何かと住み難い、住み辛い世の中になってきているように思える昨今、右にも左にも決して属することなく、中立・中道をよしとして、敢えていうならば弱者の味方に立って私なりの提言や言いたい事を投稿するサイトです。
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190.自然を敬うべし! 2015年1月6日
今冬も、あちらこちらの山岳で、滑落や遭難事故が相次いでいる。
一番の原因は、何と言っても自然を甘くみ、自然に対する畏敬の念が感じられないという点だ。自然が一旦牙を剥けば、その猛威・ 脅威は計り知れない。想定の範囲を遥かに越えるということを肝に銘ずべきだ。
もっとも、自殺願望となればまた話は違ってくるが、単なる遊びやスリルを味わう目的であるならば、それなりの覚悟が必要だ。
ただ、そこで問題なのがその行為に於ける正当性だ。よんどころない事情により、事故に遭遇したのならば致し方無し。
起こるべくして起きる事故の場合は、自己責任で解決出来るのならそれでもいいのかもしれない。

しかしながら理由はどうあれ、事故発生の一報を受ければレスキュー隊員らが救助に向かわなければならない。
如何に職務、訓練を受けたプロとはいえ、命がけだ。二次災害の危険と常に背中わせである。
危険と知る冬山に、敢えて挑む気持ちは決して分からないでもないが、レスキュー隊員らの犠牲や、多くの人らを巻き込む事を考慮しなければならない。

昨日、新潟のとあるスキー場で、不惑過ぎの立派な大人が、警告を無視し、滑走区域外で遭難したスノーボーダーらが2日後に救助され、その瞬間の映像がニュースで流された。救助された時に、20代だろうか、若いレスキュー隊員に強い口調で注意を受けていた。
ただただ、愚かだ!としか言いようがない。滑走区域外であることは当然知っていた筈だ。

過去の遭難事件では、明治35年1月の八甲田雪中行軍遭難事件が有名だが、当時の、青森歩兵第5連隊31大隊が自然を甘くみた上官の指揮によって、生還したのは210名中僅か11名だけだった。
人間の力など、たかが知れている。例え装備万全で臨んだとしても、自然を甘くみたら一巻の終わりである。
そのことをしっかりと自覚し、肝に命じながら自然と向き合うべきだ。

スノーボーダーに限らず、ひきも切らさず起こる不注意や自然軽視による遭難事故を、どう考えているのだろうか。
不慮の事故とは、どんな状況であれ、例え誰であれ、無作為に起きる可能性がある。
ただ、その状況の下で、ルールを守り、自然を軽視することなくして遭遇する不慮の事故と、起こるべくして起きた事故とでは全く意味合いが違う、と云えるのではないだろうか。



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