世に問う!言わずにはいられない
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198.司法はやっぱり健在で賢明だった 2015年4月16日
国家権力の濫用を防止すべく、John LockeやMontesquieuが唱えた三権分立の一つ、司法権は正しく独立した賢明なる権限を顕示してくれた。

関西電力高浜原発の再稼働をめぐり、関西や福井県の住民らによる差し止め請求に対して、福井地裁(樋口英明裁判長)は、
一昨日(4月14日)、住民側の主張を認め、再稼働を認めない決定を下した。
原子力規制委員会の新規制基準を世界で最も厳しい基準だと評価する政府にとって、予想外の内容だったかもしれない。
原子力規制委員会の判断に対して、合理性に欠け、基準地震動(700ガル)の根拠に対して信頼性が薄く、且つ、住民に対しての人格権が侵害される可能性があるとして、仮処分の決定を下したようだ。
それに対して原子力規制委員会は、行政不服審査法に基づき、異議申し立てを非公開で審理することを決めたとのことだ。

世界で最も厳しい基準に合格したと、自信を持って臨んだ関西電力や政府だが、そもそも日本は世界でも屈指の超地震大国である。
「世界一」の地震国といっても過言ではない。
即ち、「世界一」としての基準云々は、ハッキリ申し上げてごくあたりまえの話であろう。
そもそも一番だから安全だと考えること自体、浅はかであると言わざるを得ない。

政府は今回の司法の判決を真摯に受け止め、エネルギー基本政策を、粛々と、根本的に見直すべきであり、「過ちては改むるに憚ること勿れ」、しっかりと内省し、改めるちょうど良い機会だと悟り、決断して頂きたいものである。
また、今回の司法判決や大飯原発の運転差止判決のように、福島原発事故以前は全く勝訴することのなかった市民による原発訴訟だが、来週に控える浜岡原発の判決が非常に気になるところだ。

一部の専門家からは、「原発の技術面や科学的根拠に対する福井地裁の認識不足だ」との指摘があるようだが、そもそも、「科学的根拠が全てだ」と科学万能を妄信し、「世の実相」と結論づけること自体、認識が不足していると言わざるを得ない。

無限の宇宙に存在し、限りのない空間で営みを形成しているからには、科学的判断を超越し、全く想定不可能な「事象」がないと結論付けること自体、あまりにも了見が狭いと言わざるを得ないのではないだろうか。
いずれにしても、現時点での再稼働は益々取り返しのつかない最悪のゴミをただただ増やす一方だ。
最終的な処分方法が確立されない限り、如何に原発の安全性が保証されたとしても、稼働すべきでないことは言うまでもない。



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