世に問う!言わずにはいられない
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243.“平和”以上の悦びはない 2017年8月14日
長崎の原爆の日の田上市長のコメントが、実に印象的だった。
核兵器のない世の中にする為、核兵器を持つことも、配備することも禁止する「核兵器禁止条約」が、112カ国が賛成の下、7月7日に国連で採択された。
世界で唯一、原爆の恐怖と悲惨さを肌で知る日本は、その会議に参加すらしなかった。日本政府はその禁止条約に批准しない方針だと世界にアピールしている。
核の傘の下で、身をかがめながら小さくなって難を逃れることを日本政府は望んでいる。

確かに、日本海を挟んで緊迫した状況が続いている。
最近特に北朝鮮の強行圧力が増してきており、アメリカとの対立関係は、一触即発の状況にあるようだ。
アメリカのトップの過激な言動が引き金にならないことを祈るばかりだ。

もし万が一、アメリカの領土にミサイルが着弾しようものなら、日本は2016年3月施行された安保法にもとづき、集団的自衛権の行使に踏み切り、武力行使に踏み出る可能性が高まった。
8月10日の衆院安全保障委員会で、小野寺五典防衛大臣は北朝鮮がグァム周辺に向けて弾道ミサイルが発射した場合、「米側の抑止力、打撃力が欠如することは日本の存立危機に当たる可能性がある」として、迎撃する可能性があると述べた。

もし、そのことから戦争へと発展しようものなら大変な事態、悲惨な状況になることは明らかだ。
北朝鮮の今迄の態度は、ただ単に脅しとみる向きもあるようだが、若さ故、がむしゃらで意表を突きかねない危険性を孕む指導者であることは否定できない。
もし武力衝突へと発展しようもなら、昨今の戦争は昔と違い、被害の規模は雲泥の差があり、計り知れない。
報道などでその悲惨さは誰しもが知るところだが、実体験がないことから、実際の危機意識を持てない世代が政治の中枢を担っている現状を危惧するところだ。
そこで重要なのが、集団的自衛権の解釈を問い質し、近々に改めて見直す必要があるのではないかと思っている。
そもそも一昨年の9月、強行採決により可決された集団的自衛権について、もともと、以前から日本は集団的自衛権としての機能を十分に果たしていたとの見解がある。

下記は、小川和久氏の著書「日本人が知らない集団的自衛権(初版発行は 2014年12月20日)」の一部抜粋
米軍基地を提供する日本は、アメリカ本土と同じ位置付けの戦略的根拠地であり、既にアメリカとの間で集団的自衛権を行使している状態にある。
日米安全保障条約は単に米軍基地を提供しているにとどまらず、アメリカが各国と結んでいる同盟国のなかで、最も「双務的」な関係にある。
アメリカが戦略的根拠地とする日本は、アメリカにとって唯一無二の存在であり、「出撃機能」「ロジスティック機能」「情報機能」など、基地機能として十二分にその役割りを果たしており、特に、ロジスティック機能として、アメリカ海軍が戦略的に使うための燃料を十分に備蓄している。

弾薬に於いても、日本には3箇所の巨大な弾薬庫が置かれ、なかでも佐世保の弾薬庫にはアフリカ南端の喜望峰までの範囲で最大の陸上弾薬庫として明記されている。
また、通信傍受システム「エシュロン」の重要な一角をなし、戦略的根拠地として、アメリカ本土と同水準であるなど、地球の半分を占めるほど米軍の行動範囲に貢献している。
もし、日本が、日米同盟を解消するとしたなら、アメリカは「地球の半分」の範囲で軍事力を支える能力の約80%を喪失するだろうと指摘している。

アメリカの同盟国であり、対等の立場である筈の我が国日本が、核の傘に隠れ、こそこそとするのではなく、云うべきことははっきりと云い、「間違いは間違いだよ」と明確に指摘するぐらいの姿勢をみせることが肝要ではないだろうか。
力でねじ伏せれば必ずやいつかはその力の圧力のしっぺ返しを受けるだろう。
友ならば冷静な立場で、その過ち、間違いを正してやることが重要ではないだろうか。
ミサイルの脅威を懸念するあまり、「前もって叩き潰すべきだ」などとの愚言に耳を貸す必要はない。

破壊し、叩き潰すことによって、その犠牲となり、残された家族は、憎しみを抱くだろう。憎しみの連鎖の果てには憎しみと怨念が残り、更なる負と悪の連鎖が続くだろう。そんな先には、絶対に平和などあろう筈はないのではないだろうか。


因みに、遅まきながら本日、8月16日に行われる毛越寺法灯会の灯籠を頼みに毛越寺を訪れた。
いつもなら早目に書き終えていたが、今年は色々あってすっかりと忘れていた。16日の当日迄受付ているとのこと。
供養する灯籠(奉納金1個につき1000円)の奉納金の全て(経費を引かずに全額)を、「いわての学び希望基金」や「国境なき医師団」等に寄付されるとのこと。
因みに今回は、「地平天成」「家内安全」「無憂無風」の3挺を祈願し、例年同様自筆させていただいた。



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