世に問う!言わずにはいられない
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253.乖離? 2018年5月23日
社会的側面からみたスポーツの意義の一つに、ルールの厳守、遵守がある。
どんなスポーツにも必ずルールが存在し、ルールを厳守、遵守することによって競技が成立する。
それらのルールは社会的規範に通じるものであり、社会の基本的、普遍的な常識を学び、社会的ルール遵守の必要性を身を持って知ることに繋がる。ルールを厳守、遵守した上で、正々堂々と戦い、競い合うことが重要である。決して勝つことのみが正しいのではなく、延いては正義でもない。
勝つことができるのは、負ける人がおり、チームがあるからであり、お互いに敬意を払い、尊崇の念を持って対峙することが望ましい。負けた人を思いやることが、本来のスポーツ精神につながるのではないだろうか。

そんなスポーツの意義を真っ向から無視し、根幹を毀損する行為が、アメリカンフットボール日本大学フェニックスの選手らによって行なわれた。
危険タックルによる反則行為である。
昨日、その当事者である日大の選手が記者会見を行った。

それによると、監督やコーチより、相手チーム(関西学院大学)のオフェンスの要であるQB(クオーター・バック)を「潰す」よう示唆されたとのこと。それは選手個人の思い込み、誤解「乖離」であると監督は弁明しているとのことだ。
無防備の状態で突然背後から猛スピードでタックルされた関西学院大学のQBは、第2・第3腰椎棘間靱帯損傷し、全治3週間の損傷を負った。

過日、日大の監督(元)の記者会見では、関西学院大学の正式名称を間違えるなど、心底から反省する様子もなく、真実を公表する様子もなかった。何より、本来なら、いの一番に怪我を負った選手や家族に直接謝罪するのが常識と云うものではないだろうか。
もっとも、「潰せ」と示唆した都合上、直接行けそうにないか……。

一昨日、真実を知りたいとの思いで怪我を負った選手の父親が記者会見に臨んだ。昨日の日大の選手の会見により、明らかとなった「潰せ!」と示唆したことの噂は本当だったが、その噂に触れ、父親は怒りを隠せなかった。
それもそうである。子を持つ親なら誰しもが激怒した筈だ。
我が子を潰すようにと云われて、平常心で居られる筈がない。
日大の元監督は大学での地位が高いとのことだが、スポーツマンとして、教育者としての資質を疑う。
90年程前、私の祖父も当学舎で法学を学んだ一人だが、草葉の陰で、後輩たちの不甲斐なさに呆れているのではないだろうか。

また、やった反則行為は決して許されることではないが、償いの一歩として、弱冠20歳の若者が、正々堂々と本名を名乗り、素顔を曝け出して謝罪会見に臨んだが、それに比べて「1プレー目で潰せば出してやる」などの示唆、いや、明らかに指示を下したとされる監督及びコーチは実に情けない。公の場で真実を話し、謝罪すべきである。

また、今回のアメリカンフットボール、スポーツ界のみならず、虚偽や改竄、隠蔽などを平然と繰り返し、国会を軽視し、国民を騙し、愚弄する国家の中枢に陣取るお偉いさん方にも、是非とも見習っていただきたい。
「知らぬ存ぜぬ」と白を切り通すのは止めていただき、さっさと認め、国民に謝罪し、重要法案を一刻も早く成立させ、その後そそくさと辞任するなど、男らしくその責任を全うし、責務を果たしていただきたい。



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