世に問う!言わずにはいられない
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280.オリンピックの行方「選手らの声?」 2020年3月19日
私はトランプ大統領を決して良いとは思わないが、オリンピックの1年間延期についての言明には私も賛同する。
東京五輪の出場が内定している選手にとってみれば、確かに、今夏を目途に調整しており、体調のみならず経済的な面でも1年延びるとなると調整は厳しくなるに違いない。
また、開催地の東京都にとっても、これまで多額の税金を投入し、準備万端、頑張ってきた訳だ。簡易に延期だ、とはなかなかいかないのも理解できる。
ただ、もし、世界的大流行(パンデミック)となった新型コロナウイルの収束をみないまま、開催に踏み切るとなると・・・・・・。

昨日、東大の学長から、膵炎の治療薬「ナファモスタット」が新型コロナに有効だとする発表があったものの、感染初期に限っての効果であり、特効薬ではないとのことだ。
新型コロナのワクチンはもとより、特効薬が開発されない状態で開催に踏み切るとなると、無観客での開催か、或いは水際対策として徹底した入国制限を強いることになるが、果たしてそれが可能なのか。

疑わしい渡航客の入国を完全に阻止できるのか。と云った難問をしっかりとクリアできるのであろうか。
前者の無観客開催の場合は、収支面では大幅な赤字は避けられない。また、後者の水際対策と云っても、流水の侵入を防ぐことは極めて難しい。

無症状など、新型コロナウイルの特徴を考慮すると尚更難しいのではないだろうか。
昨日のG7テレビ会議で、安倍総理は完全な形で東京オリンピックを開催する意向を示した。
「完全な形」と云うことは、通常のオリンピックと同じように海外から多くの観客が来日することになる。
新型コロナの感染状況は今後どうなるかは定かでないが、たとえ開催時期には安定すると云った場合でも、渡航客の中に一人でも無症状感染者がいた場合は、ひょっとすると一気に感染拡大の可能性も否定はできない。

現代医学の進歩を考慮すれば、1年以内にワクチンや有効的な治療薬の開発は十二分に期待できる。
IOC理事会の結果、「開催迄あと4か月もある。中止や延期などの判断は尚早だ」との会見があった。
また、最終的な判断について、他の五輪関係者からは5月に出すとの意向のようだ。
しかしながら選手らの考え、意見をしっかり聞いての判断なのだろうか。競技によっては濃厚接触により勝敗を決めるものもある。

何より選手らは競技の度に体力の限界迄追い込む。満身創痍、試合後はへとへとの状態となる。そんな抵抗力の無い状態でもし感染者と接触した場合は、間違いなく感染するのではないだろうか。
ましてやドーピング検査が厳しく、風邪薬さえ飲めない状態でオリンピックに臨まなければならないのである。第一、安倍総理の発言やIOCの結論にはしっかりとしたエビデンスがあってのことなのだろうか。甚だ疑問だ。
私は直ぐにでも延期の決断をすべきだと思っている。
何よりも選手らの命を重んじ、彼らの思いや意見にしっかりと耳を傾け、選手を第一に考えた大会の実現を目指してほしい。

内定、未内定に係わらず、選手らにとっては腹を括って一年後に照準を合わせ、目指した方がしっかりとした調整や計画を立てやすい。
1年越しの準備を選手たちに与え、示す方が、選手たちにとっても、我々一般国民にとっても良いと云えるのではないだろうか。
但し、今現在東京五輪出場が内定している選手については、無条件で出場資格を与えることを確約してほしい。



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