世に問う!言わずにはいられない
何かと住み難い、住み辛い世の中になってきている様に思える昨今、私なりの提言や言いたい事を投稿するサイトです。人それぞれ意見や考えも違いますが、「こういう考え方もあるんだな〜」と、ご理解頂ければ幸いです。
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131.あれから1年 2012年3月10日
震災からちょうど1年が経った。長いようであっという間の1年だった。
先ずもって犠牲となられた方々の御霊に対し、謹んで哀悼の誠を捧げますとともに、残されたご遺族様や被災者の皆様方に対し、心よりお見舞い申し上げます。

この1年の間に、色んな事を経験し、色んな思いが脳裏を駆け巡り、そして良きにつけ悪しきにつけ世間というものが鮮明に観えてきたように思う。多くの尊い命を失い、数多の悲しみや憂いを知り、それと同時に実に深い慈愛の心とも接することが出来た。
甚大な被害をもたらした災害による不運を、直に経験する事により、その人の為人や考え方がありありと観えてきたようだ。
津波により、7万本もあった松林が、一瞬にしてたったの1本のみを残してなぎ倒され、犠牲者の心の拠り所だったその倒れた松の木の処遇をめぐり、「受け入れるべきだ」「いや受け入れるべきではない」と賛否両論の議論が交わされ、被災地復興の一番の妨げともなる震災ゴミの広域処理について、受け入れに対して賛成派と反対派の意見が真っ二つに別れ、それらの自治体の長の常識やリーダーシップの有無が浮き彫りになった。

自然災害は已む無しとしても、明らかな人災であったと確信が持てる原発の陰には、利権がらみの禍々しくもどろどろとした金権構造が白日の下にさらされることとなった。
我々一般の庶民には、嘗て知る術もなかった、権力により極秘裏に進められた核利用の危険な真実が浮き彫りになるなど、色んな意味において真実が暴かれ、あらゆる経験をさせてもらった1年でもあった。

被災地では、復興に向けて寝る間を惜しみながらも懸命に頑張っているが、その財源となる第1回復興交付金の配分を巡り、真っ二つに意見が分かれる結果となった。
要求額の半分程度にとどまった宮城県や福島県の首長は、「復興庁でなく、査定庁だ。交付金なんかやめればいい」と怒りを露わにした。

本来、復興庁創設の第1の目的は、複数省庁にまたがる課題を調整し、復興に対する政策を一元的に統括する、謂わばワンストップで問題を解決することを目的として、よりスピーディーに復興を進めるのが大前提であった筈だ。


野田政権に代わり、当初の所信表明演説では、震災復興を最優先課題として、「国民の声に耳を傾けながら政治家としての良心に忠実に、大震災がもたらした国難に立ち向かう重責を果たす」との決意を表明し、政府の震災復興基本方針に基づいて復旧・復興に向け加速させると述べた。

期待を寄せる被災地の自治体では、
その、あまりのギャップに愕然となり、怒りを露わにする事は想像するに容易い事ではないだろうか。

また、復興に向けて一番の障害となる瓦礫処理の問題については、他県での広域処理をめぐってなかなか前向きとはいえない状況の下で、被災地では都市計画の遅れもあり、地震による地盤地下で沈んだ土地や防波堤の盛土工事や嵩上げ工事が一向に進んでいないのが現状だ。
そうなると、水産加工や造船工場など、沿岸部の主力企業の再生の遅れが、益々復興を困難なものにさせているのが現状のようだ。

それに伴い雇用も生まれず、職を求め、他の地域に転居する人たちが後を絶たないといった、人口流出の問題が更に進むというマイナスの連鎖が進んでいる。
企業の、「被災地3県(岩手・宮城・福島)での廃業はこの半年間で67%増」との見出しの紙面を目にしたが、「再建したくとも場所がない」といった致命的な状況が払拭されていない。
その根本にあるのが、前述したように瓦礫の処理如何に係わっていると言わざるを得ない。

このサイト「世に問う」の前号でも述べたように、多くの誤解や不信が、政府や東電、或いは学者に対する不信感によるものだということは十二分に理解できる。
しかしながら、「被曝」「汚染」と一括りにされているけれども、たとえば、日頃スーパーで購入する袋入りの野菜などは放射線で殺菌されている。
また、怪我をした時には、病院でレントゲン撮影を必ずといっていいほど受けるが、間違いなく放射線を浴びている。
CTスキャンの1回の被曝量は、一般的に胃のバリウム検査で概ね2.0mSV〜3.0mSV。胸部のCTでは約7.0mSV〜10mSVと云われている。それらの事も踏まえながら、政府はもっと、更に、早急に解りやすく説明すべきだが、一度不信感を抱かれるとそう簡単には信用を取り戻す事は容易ではない。

更に、追い打ちをかけるかのような、テレビ番組でのコメンテーターの政府不信を訴えかけるコメントの影響は実に大きい。
彼ら、彼女らが、「政府の対応について、とても信用など出来る筈がない」などと安易に発言することにより、瓦礫の受け入れをどうすべきか迷っている最中にそんな事をテレビで言われれば、「そうだな」ということになり、益々政府に対する不信感を深める結果となる。
これではいくら政府が名誉挽回の為に、真実を述べたところで理解を得られることは甚だ難しいのではないだろうか。
そこで大切なのは、利害関係のない、あくまで中立な立場で、冷静に物事を判断し、しかも人道的な見地からこの問題を捉えているある方のブログ記事(その1その2)に目を通して頂きたい。
そして冷静なる人道的な判断を下し、後で悔やむことのないような結論を導き出してもらいたいと心から願っている。

何れにしても、
被災地の復興の妨げとなる一番の問題は震災瓦礫であり、その処理が進まぬかぎり、被災地の復興は遠のくばかりである。



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