世に問う!言わずにはいられない
何かと住み難い、住み辛い世の中になってきている様に思える昨今、私なりの提言や言いたい事を投稿するサイトです。人それぞれ意見や考えも違いますが、「こういう考え方もあるんだな〜」と、ご理解頂ければ幸いです。
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83.一杯のラーメン物語  2010年6月19日
人は皆、思わぬところで、一生を左右するであろう出来事や言葉に、人生の中で幾たびか遭遇するものである。
大酒を飲んでは家人に愚痴をこぼし、時には暴力を振るうドメスティックバイオレンスや、多少のお金が入ったからといってギャンブルに手を出し、おけらになって肩を落として家路につく者。人、様ざまである。
そんな親の姿を見て、絶対そんな風にはなるまいと、不逞の親を反面教師とする者がいる反面、意思の弱さからか、親とそっくりに育つ子もいる。何れにせよ、子は親の背中を見て育つのである。

そんな中、父親の何気ない愛情や仕草によって、己の愚行を改め、世界のトップにまで登り詰めた一人の人物がいる。
彼の生家は非常に貧しく、食うや食わずのその日暮らしであったそうだ。

彼は、そんな貧しさを恨み、やがては周囲にその憂さをぶつけるようになった。そんな或る日、遂に警察沙汰となる事件を起こし、とうとう強制連行される羽目になったそうだ。
当然父兄である父親も呼ばれ、深々と陳謝し、解放された後。家路につく途中に、当然怒鳴られることを覚悟していたそうだが、父親は一言の文句も言わず、目線を落としながらただ黙々と歩を進めるばかりだったそうだ。

するとそこに、ラーメン屋の暖簾が見えてきた。父親はその暖簾の前で突然立ち止り、「オイ、腹減ってないか」と尋ねてきたそうだ。暖簾をくぐり、注文しようと財布の中を覗いてみたところ、僅かに60円しか入っていなかったという。その当時、ラーメン一杯分の値段が60円であった。


父親は、そのなけなしの財布を叩いて、ラーメンを一杯のみ注文してくれた。彼は貪るように、フーフーいいながら熱々のラーメンに武者振り付いたそうだ。
息子が箸を置いたのを確認すると、父親は丼の底に僅かに残っていたラーメンの汁に、コップに入っていた水を流し込んで、一気に飲み干したそうである。

その瞬間、彼は自分に誓ったという。
立派な人間になって、父親にラーメンをたらふく食べさせようと…。
その彼とは、本名「鈴木有二」。元WBC世界ライト級チャンピョン「ガッツ石松」その人である。



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