世に問う!言わずにはいられない
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75.絆とは  2010年4月8日
身元不明者の無縁死が増えてきているという。
自宅の居間で死んだにも係わらず、ましてや氏名がはっきりしているにも係わらず、家族が誰もいないことにより身元確認が出来ない。その為に、氏名不詳となっているケースが増えているというのである。
NHKの単独調査では、32.000人もの身寄りのない単身者がいるとの調査結果だった。生涯未婚率も年々増え、家族単位から個人単位へと変化している実態が浮き彫りとなっているようだ。その理由として、将来への経済的な不安が大きく係わっていると指摘されている。無縁社会は何も高齢者に限ったものではない。若者の間にも増えてきているようだ。


都会に出た若者が職を失い、食うや食わずの孤独な生活を強いられている。
家族を頼って故郷に帰れば良さそうに思うのだが、「こんな格好を親には見せたくない」「他人に迷惑をかけたくない」と益々孤立化している。正しく無縁社会の象徴である。

あるNPO法人の代表は「今の社会は、助けてくれと言えない今の社会に問題がある」と指摘している。社会が社会である為には、「素直に助けてくれ」と言えるような社会でなければならない。

家族との絆を失い、社会との絆をも失いつつあるのが現状のようだ。
海外では社会的包摂、社会的廃除問題としてとらえられ、国の政策として真剣にこの問題に向き合っているようだ。日本でも「絆」の部分と制度(政府による)の枠組みを作り、この問題を早急に解決してもらいたいとする意見もある。

ただ一方では、他人の干渉を拒み、孤独を「好し」とする考えも強ち否定するものでもない。
何時の時代であれ、無縁仏を祀る無縁塚があったように、少なからず家族や社会との絆を失い、孤立化する人達がいた筈である。
「生きるも死ぬも本人次第」ということである。

しかしながら、最期を迎えるにあたり、「ああ俺の人生悔いなし」と家族や友人に看取られながら、あの世へと旅立ちたいと思うのが誰しもではないだろうか。
その為には、困った事があったら積極的に相談を持ちかけ、またその反対に相談役を引き受け、或いは、地域のサークルや集会に積極的に顔を出し、積極的に人との触れ合いを大切にするなど、自分から積極的に「絆作り」を実践する以外に方法がないのではないだろうか。またそれとともに、無職化にともなって無縁化が進んでいる現実を回避する上で、どんな仕事でもいいから職に就きたいものである。

以前ハローワークに立ち寄った元総理が、職探しに来ていた若者に「希望の職を頑張って探すように」と激励している姿を憶えているが、希望の職どころか、アルバイトすらなかなか見つからないのが現状であって、選んでいる場合はない。
何れにしても、どんな形であれ人との係わりを持つことによって、絆を深め、無縁社会とならぬように努力したいものである。


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