世に問う!言わずにはいられない
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70.ランドラッシュと耕作放棄地  2010年2月16日
つい2年程前、世界中に穀物相場の高騰などによって、食料危機が襲った。
その主な原因は、中国やインドの食料需要の増加。米の異常な暴騰は、輸出国が数量割り当てを実施したためだとも言われている。家畜飼料の高騰をもたらしたトウモロコシなどの高騰理由として、欧米諸国がバイオエタノールの増産を決めたことが大きな要因だと言われている。
その徹を踏まないようにと、各国がこぞって農地獲得にやっきになっている。将来の食料危機に備えての動きである。
アフリカ大陸のタンザニアでは、全ての土地が国有地のため、耕作地を奪われた農民が暴動を起こし、マダガスカルに於いても、国の全農地の半分を、韓国に99年間貸し出すとする計画があったらしいが、やはり農民による暴動が起きて、この計画は頓挫した様だ。いわばランドラッシュである。

嘗て、フロンティア(先住民)を追い出したアメリカのように。日本でも将来の食糧危機に備えようと、外務省や農水省がプロジェクトを組んで海外の農地の調査に乗り出している。
確かに、一見すると日本が出遅れている様にも見えるのだが、何故、海外にだけ目を向けているのだろうか。

確かに土地も広大で大規模な生産も可能だろうし、労働賃金も安い。しかしながら、結局は「食料の輸入」を増やす結果になるのではないだろうか。
自国の「食料自給率を上げる」とする基本方針とかけ離れかねないのではないだろうか。

当然輸入するとなれば、大型タンカーで化石燃料をバンバン燃やしてCO2を撒き散らす羽目にもなる。何故もっと日本の土地(農地)に目を向けようとしないのだろうか。
確かに、一時期、自民党政権当時の石破元農水省大臣が、耕作放棄地の整備に対して「助成金をだす」とする農業政策を打ち出した。以前このコーナーでも取り上げたけれども、原野と化した耕作放棄地を一から整備する以前に、つい最近まで田んぼや畑として活用していた休耕地(遊耕地)を、何故もっと活用させようとしないのか甚だ疑問である。

その為には先ず、実態調査が急務であると考える。高齢化や後継者不足、低収入による後継者の農業離れによって、休耕地が広がっているのが現状だ。
それも、ただ荒らしてしまっては「周りの耕作者に迷惑をかける」と、年に2・3度老骨に鞭打ちながら、膝の痛みを堪えながらも草刈をやり、何時でも耕作地として利用できる休耕地が相当な面積にのぼっている筈である。

先ず先に、この実態調査をやるべきではないだろうか。その結果を踏まえた上で耕作放棄地、所謂、原野と化した元農地だった土地の整備に取り掛かるのが筋であって、税金の無駄を省くことにもなるのではないだろうか。
岩手県では、先日の第2回「県農地再生・活用対策本部会議」に於いて、「農地再生は始まったばかり。耕作放棄地の再生に向け様々な取り組みが生まれてきている」との報告があり、おおいに期待したいところなのだが。・・・



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