世に問う!言わずにはいられない
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94.混沌とする領土問題  2010年11月5日
日本の領土である最南の尖閣諸島に続き、今度は最北の領土問題が浮き上がっている。
この所有する領土、土地に対する思いやこだわりはどの国にとっても、個人の誰であっても非常に重要な問題である。
その権利をめぐって「ハイどうぞどうぞ」という訳にはいかない。経済的な利害は勿論だが、寧ろ精神的な問題の方が遥かに大きかったりもする。
個人的な問題でいうと、私有地である境界の問題ではしばしば泥沼化し易い。
最初はお互いの話し合いによって解決しようと試みるが、次第に感情的になってエスカレートしていく。

その為、第三者を入れ仲裁を求める。それが民事調停だったり、裁判という法的手段をとることになるのだが、調停や裁判にはそれ相当のエネルギーが必要となる。
精神的苦痛という意味でいうと、嘗て私が苦い経験をしたことだが、私有地の境界をめぐり、相手方が、私に相談もなく強行的にロープを張った行為があった。

境界線の明確化という観点では決して悪いとは思わない。勿論否定するつもりもない。但し、その方法として絶対に正しいと言えるものではない。権利を主張するという行為は、必ずしも悪い事ではないだろうし寧ろ主張すべきである。


だが、常識の範疇で考えるならば、先ず、相手側に話を持ちかけ同意を得た上で、境界線の明確化の有無を相談すべきであって、一方的でしかも独善的な行為は、明らかに許し難いものであるというのが私の意見である。
その強硬な行為に対して、底知れない、いいようのない精神的圧迫感や強迫観念を味わった経験があった。

それと同じような、しかも「いじめ」とも思える脅威が、日本の北と南に起きているのである。
国民の多くが、待望していた尖閣諸島沖合での衝突事件の真相を写した映像だが、この真実の姿を、世界の世論に訴えたいと思うのと同時に、過剰な愛国心(ナショナリズム)に油を注ぐようであってはならないと希っている。
また、この映像の流出にあたり、ある大臣は、「誰が流出したかを徹底的に追及していく」とインタビューに答えていたが、国民の知る権利を妨害していたその理由を、先ず国民に説明する責任を果たすべきではないだろうか。
そのような行為に伴う強迫観念に対して、一旦、胸の奥に留め置いた上で、一種の「ひらきなおり」のような感情が湧いてきたのを覚えている。云わば「徹底抗戦しかないな」という意味のものだった。
その事を国家レベルで考えると「戦争」という事になる。

しかしながら、それはどんな事があっても絶対に避けなければならない。
強硬派の人達に言わせれば、「日本も核武装すべきだ」などと意見が飛び交うようだが、これも賢明な考えだとは思えない。
過剰なナショナリズムによる行き過ぎた考えや行動は、冷静になって慎むべきである。

個人レベルでの解決方法の中で、一番好ましいと思われるのは、やはり何と言っても「話し合い」による解決方法だが、
それで解決出来ない場合は、第3者つまり裁判ということになるが、今回の尖閣問題やロシア大統領の国後島訪問により急浮上した北方領土の問題についても、徹底的に話し合う事が重要だろうし、真実を世界に示した上で、世論に問い掛ける事が肝要であり、
更には国際的司法の場である国際司法裁判所において、司法的解決に臨むべきである事が重要であると思うのだが。




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