世に問う!言わずにはいられない
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245.防火対策の一環として 2017年11月4日
近年あちらこちらで洪水などの水害に関するニュースが、テレビ画面を占領する場面が増えたように感じる。局所的に集中する豪雨、ゲリラ豪雨なる特異(今では一般的)な自然現象の造語を頻繁に耳にするようになった。それも地球温暖化の影響だろうか。
となれば、自然災害と云うよりは人災と云うべきか、政治的な判断ミス、欠陥による人為的な問題と云えるのではないだろうか。

ただ、政治的欠陥による人為的な問題はそれだけではあるまい。
中山間地(里山)の農業政策もそのひとつと云える。
今、急速な勢いで中山間地の田畑が休耕田となり、耕作放棄地となっている現状がある。
ひと昔前までは、春になると田んぼに水を引き込み、お田植えを待つ水田は鏡田となって日中は山容を映し、満月の夜は田毎の月となって見る者の目を楽しませ、心に幻想の観念を呼びおこしてくれる。

水田は雨水や湧き水を蓄え、河川の激流を一時的に緩和するなど、山地間の水脈の受け皿となるダムの役割りを担っており、水田と対をなす溜池や用水路など、一時的に洪水を抑える役割りを果たしてきた。

また、耕作放棄地の拡大に伴い、獣害の継続的多発も深刻な問題に発展している。
日本の水田は中山間地及び平野部の水田を含めると約280万ヘクタール、約60億トンもの水量を溜めることが可能と云われている。300箇所以上の洪水調整ダムの約4倍の貯水能力があるとのことだ。また、水田に溜められた水は、涵養により地下水となり、その60%が河川に緩やかに放出されるとも云われている。
そのように、水の反乱、水害対策には中山間地の水田の存続が必要不可欠である。

大都市への集中傾向を抑え、経済活動一辺倒の大規模営農の促進にばかり目を向けていると、真の防災対策はなおざりとなり、惨憺たる結果をもたらすのではないかと私は思う。
中山間地の圃場をしっかりと守り、存続できる政策を早急に検討する必要があるのではないだろうか。
日本の農業政策は、災害対策の一環として、政治の賢明な判断を必要としているのではないだろうか。



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