世に問う!言わずにはいられない
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119.救国の士か商魂の士か 2011年7月19日
「将来は原発がなくてもやっていける社会を実現する」と脱原発を唱えた事に、野党や原発の立地市町村、経済界から一斉に不満の声が高まった。
脱原発により再生可能エネルギーに切り替わる事による電気料の高騰を懸念し、「もしそうなったら拠点を海外に移す」との意向のようだ。批判は野党や財界からだけではない。身内の閣僚からも批判の声が出ている。
これも全て、菅総理の刹那的、突発的な発言が元になっているようだ。せめて内閣や身内との話し合いがなされた上で発表すべきだろうと思うところだが、総理が言わんとする脱原発の発想自体は大いに賛同できるものだ。

世界でもトップレベルの技術を持つと云われる日本の原発技術。
二酸化炭素排出量を減らし、地球温暖化に貢献できると、世界各国で原発の需要が高まっていた中、日本の技術が注目を集めていた矢先の東日本大震災での原発事故である。

その事故によって「絶対安全だ」とする安全神話は完全に崩れた。
その結果多くの避難民を出し、胸が張り裂けるような辛さや苦しみを多くの人達に与え、底知れない恐怖と不安を与えたのが今回の原発事故である。
その原発と、「段階的であっても何れは決別する」と語った菅総理の発言は正しいと私は思う。経済界からの進言では、海外に拠点を移す事によって更に失業率が高まる。

言わば脅し文句のようにも聞こえてくるが、確かに厳しい状況になる事は容易に想像がつく、しかしながら、日本の国全体が困っている状況の下、「利益が減るから海外に行く」というのも如何なものだろうか。

雨にも負けず(なかなか雰囲気のある朗読です)
勿論、利益がまったく出せず、赤字続き、このままでは倒産だというのであれば已む無しといえるかもしれない。
しかしながら困っている日本をそう簡単に見捨てていいのだろうか。
企業の持つ使命感はいったい何なんだと問いたい。
それよりも、更に知恵を絞り、企業努力を徹底的にやるべきではないだろうか。「案ずるより産むが易し」必ず方法は見つかる筈だ。

「政商行為ではないのか」「情報インフラ以外に電力インフラも韓国に持って行かれるのでは」などの批判が囁かれる中、脱原発を唱え、メガソーラー構想(自然エネルギー)を掲げ、自然エネルギー協議会の発起人となったソフトバンクの孫正義社長だが、その構想に賛同して、都道府県知事35人が協議会に集まったとの事だ。

中には、「一民間企業の利益の為に賛同はしかねると」と断った知事もいたようだが、それはそれで反論すべきところではない。
孫氏が掲げるメガソーラー構想とは、各都道府県に眠っている遊休地を利用し、大々的にソーラーパネル等を設置し、太陽光などの再生可能なエネルギーによる発電を構想している。

JNN福島第一原発情報カメラ(LIVE) 
当然夜は真っ暗です!

その為には、国や各都道府県の協力、或いは法改正が必要となってくるというものだ。

JNNの単独インタビューに孫氏が答えていたが、「死に体となっている菅政権と何故手を組むのか」という問いに対し、「利害関係だけを考えた小さなソロバンを弾いていたのでは決して出来ない」「世の為、人の為を考えるのが私達企業人として責任だ」と答えていた。

孫氏は、震災後直ぐに被災地に入り、母を津波で亡くし、海に向かって母の名を泣き叫ぶ子供の姿を見て、どうしようもない切なさと、こらえようのない悲しみを覚え、それと同時に、自分の非力さをも感じたのだという。
100億の義援金、役員報酬は全て被災地の寄付に充てると公表している。巷では色んな勘ぐりがあるけれども、この事を考えても分かるように、真剣に、しかも純粋な気持ちでそうしたに違いないと私は信じたい。



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